「あっ、雨だ!」
急な雨に降られた時、ボタン一つでサッと開く自動開閉折りたたみ傘は本当に便利ですよね。私も自動開閉傘を愛用していますが、そのスムーズな動作にはいつも感心しています。
でも、便利な反面、「なんだか最近、動きが鈍いな…」「急に開かなくなっちゃった!」なんて経験はありませんか?
今回は、そんな自動開閉折りたたみ傘の構造をちょっぴり深掘りしつつ、故障を防いで長く愛用するための使い方を徹底解説します!
知っておくと安心!自動開閉折りたたみ傘の構造
普段何気なく使っている自動開閉折りたたみ傘ですが、手動の傘に比べてちょっと複雑な構造をしています。主な構成要素を見ていきましょう。
1. 傘の骨組み
- 中棒(シャフト): 伸縮する複数の金属製の筒でできています。自動開閉機能の要となる部分で、内部に開閉機構が組み込まれています。
- 親骨(リブ): 傘の生地を支える骨。中棒から放射状に伸びています。
- 受骨(ストレッチャー): 親骨と中棒のスライダー部分をつなぎ、傘の開閉に合わせて親骨を伸縮させる役割を持ちます。
2. 自動開閉機構の心臓部
- スプリング(バネ): これが自動開閉の秘密!傘を開くための強力なメインスプリングと、閉じるのを補助するスプリングが複数仕込まれています。
- ロック機構: 開いた状態と閉じた状態をしっかり固定するための仕組みです。ボタン操作と連動してロックが解除・固定されます。
- ボタン: 皆さんお馴染みの、ポチッと押すだけで開閉できるボタンです。
- 連結部品: ボタンの動きをスプリングやロック機構に伝えるための、ワイヤーや小さな部品たちが、内部で複雑に連携しています。
なぜ自動で開閉できるの?その仕組みを解説
ボタンを押すだけで傘が開閉する魔法のような機能。その裏側では、こんな仕組みが働いています。
- 開くとき: ボタンを押すとロックが解除され、圧縮されていたメインスプリングが一気に伸びる力で中棒が勢いよく伸長。それに連動して親骨が外側に広がり、傘が開きます。
- 閉じるとき: 再びボタンを押すと別のロックが解除され、補助スプリングやリンク機構の働きで傘が閉じ始めます。最後に手で中棒を縮めてロックすれば完了です。この時、メインスプリングが再び圧縮され、次の「開く」に備えます。
大切に使えば長持ちする!故障を防ぐための【取扱説明書】
便利な自動開閉折りたたみ傘も、ちょっとしたことで故障してしまうことがあります。でも大丈夫!日頃の使い方に気を付けるだけで、グッと長持ちさせることができます。
1. 基本の「き」!正しい操作方法を守ろう
- 開くときは周囲の安全確認! 勢いよく開くので、人や物にぶつからないように注意しましょう。顔や体から離して操作するのも忘れずに。
- 開閉ボタンを押す前にロックを確認! バンドを外す前に、傘がしっかり閉じてロックされているか確認しましょう。不用意に開いてしまうのを防ぎます。
- 開く際はボタン操作のみ! 無理に手で広げようとすると、骨組みや自動開閉機構に負担がかかり故障の原因になります。
- 閉じるときもボタンをプッシュ! 手で無理やり閉じようとしないでください。内部の部品が破損する可能性があります。
- 最後までしっかり閉じましょう! 中棒を「カチッ」と音がするまでしっかり押し込み、完全にロックされた状態にしてください。ロックが不完全だと、また開いてしまうことがあります。
- シャフトをしまうときは水平に! 傘が地面と水平になるように両手で持ち、無理な力を加えず、スムーズに収納しましょう。途中でボタンに触れないように注意!
2. 使用後の「ひと手間」で差がつく!
- 陰干しでしっかり乾燥! 使用後は風通しの良い場所で陰干しし、完全に乾かしてから畳んでください。濡れたまま保管すると、サビやカビの原因になります。
- 水切りは優しく! 軽く振る程度でOK。強く振り回したり、回転させたりすると、骨に負担がかかります。下に向けて数回開閉して水を切るのがおすすめです。
- 汚れは優しく拭き取り! 薄めた中性洗剤を含ませた柔らかい布で軽く拭き取り、その後、水で洗い流して十分に乾燥させましょう。強くこすると撥水加工を傷めることがあります。
3. 保管方法も大切!
- 直射日光と高温多湿を避けて! 生地や骨の劣化、変色の原因になります。
- ネームバンドは必ず閉じて! 半開きの状態で保管すると、他の傘と絡まったりして破損する可能性があります。
4. こんな時は要注意!
無理な力を加えない! 傘に強い衝撃を与えたり、重いものを乗せたりするのはNGです。
異変を感じたら使用中止! ハンドルや骨に破損やひび割れを見つけたら、無理に使用せず、修理や買い替えを検討しましょう。
お子様に使用させる際は保護者の指導を! 自動開閉の勢いに注意が必要です。
自分で分解・修理しない! 複雑な構造なので、素人が分解すると元に戻らなくなったり、さらに故障を悪化させたりする可能性があります。
シャフト内部には潤滑油が入っています。しばらく使っていないあるいは低温な季節では、動きが鈍い場合があります。その場合は、温かい場所で放置、その語数回開閉を繰り返してバネのウォーミングアップをしてみてください。
まとめ
自動開閉折りたたみ傘は、その便利な機能ゆえに、私たちの日々の生活を快適にしてくれる頼れる相棒です。構造を理解し、正しい使い方とちょっとしたお手入れを心がけることで、お気に入りの傘と長く付き合うことができます。
ぜひ、今日からあなたの自動開閉折りたたみ傘を、もっと慎重にに扱ってみてくださいね!